コンビニエンスストアのサービスの地域変化調査

序論
 コンビニエンスストア(以下コンビニ)で弁当を買うと温めるかどうかを聞いてくれる。 これはコンビニの営業方針が“より便利に”なためである。 客が自ら温めてくださいと言わずとも店員が聞くことによって 客は「はい」か「いいえ」のみで済む。 コンビニの主な客層である20代男性はあまりコミュニケーションをとることを好まない。 コンビニは現代の希薄な人間関係を背景に一般店舗と違い 店員とのコミュニケーションをとらなくても買い物ができるということも手伝って 店舗数を大きく伸ばした。 そのコンビニがいつの頃からかおにぎりを購入しても温めるか聞いてくれなくなった。 はっきりとした記憶はないのだが香川でも聞いてなかったような気がする。 長野県松本市では聞いてもらえない。 が北海道では2002年8月現在おにぎりを温めるかを聞いてくれた。 温めてくれるコンビニと温めてくれないコンビニはどのように分布しているのか調査し、 それが何に由来しているのか考察した。


材料および方法
北海道から長野県松本市までのコンビニを使用した。 15軒のコンビニで調査し、内訳はローソン12軒、サンクス2軒、セブンーイレブン1軒であった。 購入するおにぎりは多くのコンビニにおいてあるツナマヨネーズとした。 1件のみツナマヨネーズがなくうめおにぎりを購入した。


材料および方法
コンビニに入っておにぎりコーナーに直行し、おもむろにツナマヨネーズおにぎりをつかみ、 レジでそっと出した。 そして店員が「温めますか?」というのを待ち、記憶し、記録はレシートをもらうことによって行った。 調査期間は8月4日〜5日の2日間行った。


結果

(fig.1)おにぎりを温めるか店員が聞くかどうか
暖めるか聞く
暖めるか聞かない
暖めるか聞く(うめ)



考察
基本的に北のほうで温めてくれるという結果になった。 例外的に秋田市の2件のコンビニでは温めるかどうかは聞かれなかった。 緯度が高いと言うことは冬の寒さが厳しいと言うことであり、 冬場に冷たいおにぎりなぞ食べていられないので温めて食べるのが日常化しているのだろう。 コンビニの店員の対応はマニュアルで決まっているため夏と冬で別にする必要もなく 夏でも温めるか聞くのではないだろうか。 おにぎりは温めると蒸気が出、せっかくご飯と別にし湿気ることを避けている海苔が湿気てしまうため 温めなくなったものと思われる。 が、これだと秋田市の2軒の説明が付かない。 長万部で食べた温められたうめおにぎりはかなり厳しい味であった。 家庭で食べられる温かいご飯で作られたうめおにぎりは梅干が間接的に温められるのに過ぎないため そうたいしたことはない。 が、電子レンジで温められると梅干が直接温められすっぱい蒸気が包装されたおにぎりの中に充満し 全体にすっぱく、そして温かくなる。 うめおにぎりは電子レンジで温めないことをおすすめする。 このようなことから温める必要のない、かつ本部の置かれているであろう都心部から おにぎりを温めるかどうか聞かなくなったのではないか。 聞かれると温めて欲しくない人は「いらないです。」と答えなくてはならない。 これでは最初のできるだけコミュニケーションをとらないということに反してしまう。 このことから徐々におにぎりを温めなくなり、 そしてその情報が都心を中心として徐々に伝播し多くの地域で温めなくなったのではないか。 もしそうだとすれば秋田新幹線と通っている秋田市が情報が早く届いたため いち早く温めなくなったとは考えられないだろうか。 もしこの仮説が正しいのであれば山陰や九州地方は今でも温めるか聞いているのかもしれない。 仮説が正しくても西の地域では冬場の厳しい寒さと言う制限がないため情報が伝播しやすく、 すでに温めるか聞かなくなってしまっている可能性がある。 これからの調査が期待される。


最後に
この日は一日中ツナマヨネーズおにぎりを食べてました。
実はツナマヨネーズのおにぎりは温めるとちょっとおいしいです。


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